「それっぽいのに、使えない。」
0180点で壊れる構造
AIを仕事で使い始めた人が、ほぼ全員通る場所があります。
出てきた答えは、それっぽい。
文章は整っている。
間違ってもいなさそう。
でも、このまま顧客には出せない。
結局、自分で書き直して、「確認する手間が増えただけ」で終わる。
「AIの答えは80点まで行くけど、最後の20点で壊れる。」
この感覚です。
01.01壊れるのはAIの性能のせいではない
ここで多くの人は、2つの方向に行きます。
一つは、もっと良いプロンプトを探す方向。
プロンプト集を買い、呪文のような長い指示をコピペする。
でも、自分の業務には刺さらない。
もう一つは、諦める方向。
「AIはまだ仕事では使えない」と結論を出して、たまの調べ物だけに戻る。
どちらも、原因の場所を間違えています。
壊れているのは、AIの性能でも、あなたのプロンプトの才能でもありません。
受け取り方の工程がないことです。
01.02プロの仕事は、作業ではなく検品で決まる
私は現場仕事を10年やってきた一人事業主です。
私の商売では、作業が終わってからの仕上げ確認までが仕事です。
どれだけ丁寧に作業しても、最後に自分の目で検品していないものは、顧客に出せません。
逆に言うと、検品の目があるから、作業の8割を安心して手早く進められます。
AIも同じです。
AIの答えは、納品物ではなく素材です。
素材を受け取って、検品して、壊れている2割だけ直させる。
この工程を持っている人だけが、AIの速さを仕事の速さに変えられます。
一発で100点を出させようとするから、壊れるんです。
80点を素材として受け取る人は、壊れません。
01.03この教材で作るもの
読み終わったとき、手元に3つ残る構成にしています。
一つ目。
自分の仕事の成果物ごとの「合格条件」。
何が揃えば出せるかの基準です。
二つ目。
壊れた2割だけを直させる「直しの頼み方」の型。
三つ目。
出す前にAI自身に検品させる「検品プロンプト」。
例によって、作る作業はほとんどAIにやらせます。
あなたがやるのは、選ぶ、貼る、削るだけです。
▼ここで手を動かす
まず、症状の確認だけします。
最近「使えなかったAIの答え」を思い出して、当てはまるものを選んでください。
・数字や事実が怪しくて、確認に時間がかかった
・書いてあることが一般論で、自分の状況に合っていない
・文体が自分と違いすぎて、そのまま出せない
・長すぎる、または薄すぎる
・形式(見積書、報告書などの型)が現場のものと違う
・どこが使えてどこがダメか、判断する時間で結局手いっぱいになった
なぜ確認するか。
この後すぐ分かりますが、これらの症状は3種類にしか分かれません。
自分の症状がどれかを覚えておくと、この先の章が「自分の話」として読めます。
02壊れる20点は、3種類しかない
「最後の20点」と言うと、正体不明の魔物のように聞こえます。
実際に壊れている場所を並べると、3種類しかありません。
一つ目。
事実の壊れ。
数字がもっともらしく創作されている。
情報が古い。
存在しない名前や事例が混ざっている。
二つ目。
文脈の壊れ。
書いてあることは正しいが、一般論。
あなたの商圏、客層、価格帯、やり方に合っていない。
三つ目。
形の壊れ。
文体が違う。
長さが違う。
形式が現場の型と違う。
02.01分類できると、直しが速くなる
なぜ分類が大事か。
壊れの種類ごとに、直し方が全く違うからです。
事実の壊れは、書き直しではなく確認で直します。
文脈の壊れは、書き直しではなく状況の追加で直します。
形の壊れは、書き直しではなく見本で直します。
全部に共通することが一つ。
どれも「もっと良く書いて」では直りません。
「もっと良く」は、AIにとって情報量ゼロの指示だからです。
▼ここで手を動かす
ここでは、自分で分類しなくて大丈夫です。
最近の「使えなかったAIの答え」を、そのまま下のプロンプトと一緒にAIへ貼ってください。
次の文章は、AIに作らせたが仕事でそのまま使えなかったものです。
使えない原因を「事実の壊れ(数字・情報が怪しい)」「文脈の壊れ(一般論で状況に合わない)」「形の壊れ(文体・長さ・形式が違う)」の3分類で診断してください。
該当箇所を引用し、どの壊れかを付けて一覧にしてください。
私の状況を知らないと判断できない箇所は「要確認」として、何を教えてもらえれば判断できるかを書いてください。
ここから文章です。なぜ効くか。
「使えない」という感覚のままだと、直す場所が分からず、結局全部書き直すことになります。
壊れを箇所単位で一覧にすると、実は使える部分が8割あることが目に見えます。
「要確認」を許しているのは、あなたの状況を知らないまま診断を完結させると、診断自体が文脈の壊れを起こすからです。
03合格条件を先に決める
検品の話に入る前に、順番として先に作るものがあります。
合格条件です。
03.01基準がないと、検品は「なんとなく不安」で止まる
多くの人のAI確認作業は、こうなっています。
出てきた答えを読む。
なんとなく不安になる。
どこが不安か特定できないまま、全部読み直す。
結局自分で書き直す。
これは検品ではなく、不安の再確認です。
時間が溶ける理由はここにあります。
検品は、条件があって初めて成立します。
「この見積もりメールは、金額・作業範囲・日程・次の一歩の4つが正しければ出せる」。
こう決まっていれば、確認はその4箇所だけで済みます。
03.02条件は3〜5個で十分
合格条件は、多いほど良いものではありません。
10個を超える条件は、誰も運用しません。
成果物の種類ごとに、3〜5個。
それも、自分でゼロから書く必要はありません。
たたき台はAIに作らせて、あなたは削るだけです。
▼ここで手を動かす
よく作る成果物を一つ選んで、貼ってください。
私がAIによく作らせる成果物について、「これが揃っていれば出せる」という合格条件のたたき台を作ってください。
条件は5個以内。
それぞれ、確認に1分以上かかる条件は分割するか外してください。
「事実の確認」「私の状況との一致」「形式・文体」の3観点を最低1つずつ入れてください。
ここから成果物の情報です。
成果物の種類:
誰に出すものか:
過去にダメだった点:なぜ効くか。
3観点を必ず入れさせているのは、前の章の3分類と合格条件を対応させるためです。
壊れの種類ごとに条件が1つ以上あると、検品がそのまま「3分類の点検」になります。
「確認に1分以上かかる条件は外す」を入れているのは、運用されない立派な基準を作らないためです。
04事実の壊れを潰す
3分類の一つ目、事実の壊れから潰します。
ここは3つの中で一番怖い壊れです。
文体の違いは恥で済みますが、創作された数字を顧客に出すと、信頼が壊れます。
04.01AIは「分からない」より「それっぽい」を選ぶ
前提として知っておくべき性質が一つあります。
AIは、分からないことを聞かれたとき、黙るより、それっぽく埋める方向に倒れやすい道具です。
悪意ではなく、そういう作りです。
だから対策は「AIを信じる・信じない」の話ではありません。
事実として書かれている箇所を、機械的に洗い出す工程を挟むだけです。
04.02洗い出しもAIにやらせる
事実確認で一番時間がかかるのは、確認作業そのものではありません。
「どこを確認すべきか」を探す時間です。
そこはAIに出させます。
▼ここで手を動かす
出す前の文章を、下のプロンプトに通してください。
次の文章の中で、「事実として書かれているが、外部の確認が必要な箇所」を全て抜き出してください。
対象は、数字、日付、価格、固有名詞、統計、「〜と言われています」型の主張です。
それぞれについて、「どこで確認できるか(公式サイト、自分の記録、相手への確認など)」を添えてください。
あなた自身が確信を持てない箇所は、正直に「自信なし」と付けてください。
ここから文章です。なぜ効くか。
「確認が必要な箇所を探す」のと「確認する」のは、別の作業です。
探す方はAIが得意で、確認する方は人間にしかできません。
この分担にすると、確認作業は「全文を疑いながら読む」から「一覧を上から潰す」に変わります。
「自信なし」を言わせるのは、AI自身の確信度が低い箇所ほど創作の可能性が上がるからです。
04.03数字は「出どころごと」に扱いを変える
洗い出した後の判断は、単純です。
自分の記録にある数字(自分の価格、実績、日程)は、記録と突き合わせる。
世の中の数字(相場、統計、他社の価格)は、公式の場所で確認するか、書かない。
確認できなかった数字は、「約」「〜前後」でぼかすのではなく、消す。
ぼかした未確認数字は、確認済みに見えるぶん、消すより危ないです。
05文脈の壊れを潰す
二つ目、文脈の壊れです。
「書いてあることは正しいが、うちの話じゃない」という壊れ方です。
05.01一般論になるのは、あなたの状況がAIに無いから
プロンプト集をコピペしても刺さらない理由は、ここにあります。
どれだけ良い指示文でも、あなたの商圏、客層、価格帯、断り文句、繁忙期がAIに渡っていなければ、AIは世界の平均で答えるしかありません。
つまり文脈の壊れの直し方は、書き直させることではありません。
状況を追加して、もう一度やらせることです。
05.02状況は一度書けば使い回せる
毎回状況を説明するのは面倒です。
だから、一度だけ「自分の状況メモ」を作って、コピペで使い回します。
中身は5行で足ります。
商売の内容と商圏。
客層と価格帯。
自分の強みと、やらないこと。
文章を出す相手。
繁忙期などの今の状況。
▼ここで手を動かす
状況メモも、AIとの問答で作れます。
私の仕事の「状況メモ」を作りたいです。
このメモは、今後AIに文章を作らせるとき、一般論ではなく私の状況に合った答えを出させるために毎回貼るものです。
必要な情報を、私に一問ずつ質問して集めてください。
質問は8個以内。
集め終わったら、5〜8行の状況メモにまとめてください。なぜ効くか。
自分で「状況を書いてください」と言われると、何を書けばいいか分からず止まります。
AIに質問させると、あなたは答えるだけで済みます。
一問ずつに縛るのは、まとめて8問並ぶと回答が雑になるからです。
一般論が出てきたときの直しは、これだけです。
状況メモを貼って、「この状況に合わない箇所を指摘して、合わせて直してください」と頼む。
書き直しの指示は要りません。
06形の壊れを潰す
三つ目、形の壊れです。
文体、長さ、形式が現場の型と合わない壊れ方です。
06.01「丁寧に」「自然に」では直らない
形の直しで一番やりがちな失敗は、形容詞で直そうとすることです。
「もっと自然に」。
「もっと柔らかく」。
「もっとプロっぽく」。
あなたの「自然」とAIの「自然」は別物なので、これは運任せになります。
形を直す道具は、形容詞ではなく見本です。
自分が過去に書いた実物を渡す。
これに勝る文体指示はありません。
▼ここで手を動かす
自分が過去に書いて、実際に使った文章(メール、案内文など)を1〜3個用意して、貼ってください。
次の「見本」は、私が実際に書いて使った文章です。
これから作る文章は、この見本の文体・長さ・構成の癖に合わせてください。
まず、見本から読み取れる私の癖(文の長さ、語尾、挨拶の型、絵文字や記号の使い方)を一覧にしてください。
その一覧を、今後私が毎回貼れる「文体メモ」としてまとめてください。
ここから見本です。なぜ効くか。
見本を毎回貼るのは重いですが、見本から抽出した「文体メモ」なら数行です。
一度抽出しておけば、状況メモと文体メモの2つを貼るだけで、文脈と形の壊れが同時に減ります。
AIに癖を言語化させる過程で、自分でも自分の型が分かるという副産物もあります。
07直しの頼み方:全部やり直させない
3種類の壊れの潰し方が揃いました。
最後に、直しを頼むときの一番大事な型を渡します。
壊れた箇所だけ直させる。他は触らせない。
07.01「全部やり直して」は、直っていた8割を壊す
やりがちな失敗はこうです。
2割が気に入らない。
「もっと良くして」と全体をやり直させる。
すると、気に入っていた8割まで別物になって返ってくる。
これを3回繰り返して、最初の版が一番マシだったことに気づく。
AIは、やり直しを頼まれると全体を作り直します。
だから直しの指示は、範囲の指定が全てです。
▼ここで手を動かす
直しを頼むときは、この型を使ってください。
次の文章の、指定した箇所だけを直してください。
指定箇所以外は、一字も変えないでください。
直す箇所と直し方:
(例:3段落目の金額の説明を、確認した正しい数字に差し替える)
(例:締めの文を、文体メモの語尾に合わせる)
ここから文章です。なぜ効くか。
「一字も変えない」と明示しない限り、AIは親切心で全体を整え直します。
範囲を縛った直しは、1回で決まります。
範囲を縛らない直しは、直るかどうかが運になります。
80点の8割を守ることが、直しの工程で一番価値のある仕事です。
08検品をAIにやらせる:出す前の最終チェック
部品が揃いました。
合格条件。
事実の洗い出し。
状況メモと文体メモ。
部分修正の型。
最後の仕上げは、出す前の検品そのものをAIにやらせることです。
08.01作ったAIに検品させない
ここで一つ、大事な癖があります。
文章を作ったのと同じ会話の中で「これで大丈夫?」と聞くと、AIはだいたい「大丈夫です」と答えます。
自分の答えを守る方向に寄るからです。
人間の現場でも、作業した本人の自己チェックだけで納品はしません。
AIでも同じで、検品は別の会話でやる。
新しいチャットを開いて、合格条件と一緒に貼り直すだけです。
▼ここで手を動かす
出す前の文章と、この章までに作った合格条件を、新しい会話に貼ってください。
あなたは検品担当です。この文章を作ったのはあなたではありません。
次の合格条件に照らして、この文章を検品してください。
条件ごとに「合格/不合格/判断できない」を付け、不合格の箇所は理由と直し方を示してください。
全体の印象ではなく、条件との照合だけで判定してください。
褒める必要はありません。
ここから合格条件と文章です。
合格条件:
文章:なぜ効くか。
「検品担当」という役割と「褒める必要はありません」の一文で、AIの「作った側をかばう」傾向が切れます。
「全体の印象ではなく条件との照合だけ」と縛るのは、印象採点は甘く出るからです。
条件と照合する採点は、同じAIでも別人のように厳しくなります。
08.02検品に落ちたら、部分修正に戻すだけ
検品で不合格が出ても、やることは増えません。
不合格の箇所と直し方を、前の章の部分修正の型に貼るだけです。
作る、検品する、壊れた所だけ直す。
この3工程が回り始めると、「確認の手間が増えただけ」は終わります。
確認は手間ではなく、工程になったからです。
09場面別:検品が最初に見る場所
型は揃いました。
最後に、よくある4つの成果物で「検品がまずどこを見るか」だけ、実演しておきます。
全部を均等に疑う必要はありません。
成果物の種類ごとに、壊れやすい場所は偏っています。
09.01顧客へのメール:金額と日付から見る
メールで壊れて一番痛いのは、事実です。
金額、日付、作業範囲。
この3つを自分の記録と突き合わせてから、文体(語尾と挨拶が自分の型か)を見ます。
本文の言い回しの良し悪しは、最後で十分です。
09.02案内文・チラシの文面:客層とのズレから見る
案内文で多いのは、文脈の壊れです。
AIの案内文は、放っておくと「誰にでも向けた、誰にも刺さらない」文になります。
状況メモの客層と照らして、「うちの客はこの言葉を使うか」で見ます。
料金を載せるなら、その数字だけは事実の検品に回します。
09.03調べ物をまとめた文章:統計と固有名詞から見る
世の中の情報をまとめさせた文章は、事実の壊れの本場です。
統計の数字、団体名、制度の名前、「〜と言われています」。
ここは全部、洗い出しプロンプトに通してから使います。
中身の構成が良くても、創作された統計が1つあれば、その文章は出せません。
09.04見積もりや価格の説明:数字が命、文章は従
見積もりの説明文は、数字が全てです。
数字さえ合っていれば、文章の出来は7割で出せます。
逆に、どれだけ文章が良くても、数字の根拠を自分の記録で確認していないものは出せません。
ここだけは、検品を省略していい日がありません。
▼ここで手を動かす
自分がよく作る成果物について、「最初に見る場所」を決めておきます。
これもAIに作らせます。
私がAIによく作らせる成果物について、検品で「最初に見るべき場所」を決めてください。
壊れやすい順に3つまで。
「事実の壊れ」「文脈の壊れ」「形の壊れ」のどれに当たるかも付けてください。
ここから成果物です。
よく作る成果物:
出す相手:なぜ効くか。
検品が続かない一番の理由は、毎回全部を見ようとすることです。
成果物ごとに「最初に見る場所」が決まっていると、検品は数分で終わる工程になります。
短い検品は、続きます。
10それでも壊れるとき
この型を回しても、うまくいかない場合があります。
よくある2つだけ、行き先を書いておきます。
10.01素材が80点に届いていない
検品の前の段階で、出てくる答えがそもそも薄い。
何度やらせても、素材として使える水準に来ない。
これは受け取り方ではなく、頼み方の問題です。
状況メモを貼っても薄い場合は、指示の出し方(何を、どの順で、どこまでやらせるか)から整える必要があります。
それは指示の設計の教材で扱う領域なので、この教材では踏み込みません。
症状だけ覚えておいてください。
「直しても薄い」は、直しの問題ではなく指示の問題です。
10.02そもそも、AIに向いていない仕事だった
もう一つは、検品コストが下がらない場合です。
何度回しても、確認する箇所が減らない。
自分でやった方が早い状態が続く。
その仕事は、今のあなたの使い方ではAIに向いていない可能性があります。
これは負けではなく、配置の情報です。
AIを置く場所を仕事側から見直す話は、置き場所の教材で扱っています。
▼ここで手を動かす
うまくいかないときの行き先を、症状で選んでください。
・出てきた答えが薄い、一般論のまま → 指示の出し方から整える
・確認箇所がいつまでも減らない → その仕事への配置を見直す
・答えは良いのに事実だけ怪しい → この教材の事実の章をもう一周
・答えは良いのに文体だけ合わない → 文体メモを作り直す(見本を替える)
なぜ効くか。
うまくいかない理由を「AIが駄目」「自分が下手」に丸めると、次の一手が消えます。
症状と行き先が対応していれば、詰まりは終点ではなく分岐になります。
11読んでいるあなたへ
最後に、今日やることだけ置いておきます。
一つ目。
最近の「使えなかった答え」を貼って、3分類で診断させる。
二つ目。
よく作る成果物を一つ選んで、合格条件をAIに作らせ、自分は削る。
三つ目。
状況メモを、AIとの問答で作る。
四つ目。
過去の自分の文章から、文体メモを抽出させる。
五つ目。
次にAIに何か作らせたら、新しい会話で検品させてから出す。
ここまでやれば、「それっぽいのに使えない」は、もうあなたの悩みではなくなります。
AIを使う人の差は、出させ方より、受け取り方に出ます。
80点を素材として受け取って、検品して、2割だけ直させる。
それは、自分の仕事で納品前に最終確認をする、あなたがいつもやっている形と同じです。
新しい能力は要りません。
いつもの検品の目を、AIの答えにも向けるだけです。
12購入特典
この教材には、本文のワークをすぐ実行できる特典を付けています。
一つ目は、合格条件のひな形です。
よくある成果物(メール、見積もり、案内文、報告)の条件例を入れてあります。
二つ目は、本文で使った診断・洗い出し・部分修正・検品プロンプトの一覧です。
コピーしてそのまま使えます。
13合格条件のひな形
「これが揃っていれば出せる」の基準集です。
まず条件例をそのまま使い、自分の仕事に合わせて削ってください。
条件は成果物ごとに3〜5個まで。確認に1分以上かかる条件は分割するか外します。
各条件の( )は、壊れの3分類(事実/文脈/形)との対応です。
条件例1:顧客へのメール
・金額、日付、作業範囲が自分の記録と一致している(事実)
・相手の名前と、相手の案件に合った内容になっている(文脈)
・語尾と挨拶が自分の型になっている(形)
・次の一歩(返信のお願い、日程候補など)が一つ書いてある(文脈)
条件例2:見積もりや価格の説明
・すべての数字の根拠を、自分の記録で確認した(事実)
・作業範囲に「含むもの」「含まないもの」が書いてある(文脈)
・形式が自分の見積書の型と揃っている(形)
条件例3:案内文・チラシの文面
・料金と日付を確認した(事実)
・自分の客層が使う言葉で書けている(文脈)
・分量が載せる場所(紙、SNS、ホームページ)に合っている(形)
条件例4:調べ物のまとめ・報告
・統計、固有名詞、価格を洗い出しプロンプトに通した(事実)
・相手が知りたい順に並んでいる(文脈)
・指定の長さに収まっている(形)
自分の成果物用(空欄シート)
成果物の種類:
出す相手:
条件1:( )
条件2:( )
条件3:( )
条件4:( )
条件5:( )
使い方の注意
・検品は、作った会話とは別の会話でやる(本文「検品をAIにやらせる」参照)
・不合格が出たら、部分修正の型で壊れた箇所だけ直す
・条件が10個を超えたら、それは合格条件ではなく不安のリスト。削る
14検品・部分修正プロンプト一覧
本文で使った診断・洗い出し・部分修正・検品プロンプトを、章の順番のまま集めてあります。
使い方は本文の各章にあります。ここはコピー用です。
末尾に「ここから〜」の行があるものは、その下に自分の内容を貼ってから送ってください。
151.分類できると、直しが速くなる
次の文章は、AIに作らせたが仕事でそのまま使えなかったものです。
使えない原因を「事実の壊れ(数字・情報が怪しい)」「文脈の壊れ(一般論で状況に合わない)」「形の壊れ(文体・長さ・形式が違う)」の3分類で診断してください。
該当箇所を引用し、どの壊れかを付けて一覧にしてください。
私の状況を知らないと判断できない箇所は「要確認」として、何を教えてもらえれば判断できるかを書いてください。
ここから文章です。162.条件は3〜5個で十分
私がAIによく作らせる成果物について、「これが揃っていれば出せる」という合格条件のたたき台を作ってください。
条件は5個以内。
それぞれ、確認に1分以上かかる条件は分割するか外してください。
「事実の確認」「私の状況との一致」「形式・文体」の3観点を最低1つずつ入れてください。
ここから成果物の情報です。
成果物の種類:
誰に出すものか:
過去にダメだった点:173.洗い出しもAIにやらせる
次の文章の中で、「事実として書かれているが、外部の確認が必要な箇所」を全て抜き出してください。
対象は、数字、日付、価格、固有名詞、統計、「〜と言われています」型の主張です。
それぞれについて、「どこで確認できるか(公式サイト、自分の記録、相手への確認など)」を添えてください。
あなた自身が確信を持てない箇所は、正直に「自信なし」と付けてください。
ここから文章です。184.状況は一度書けば使い回せる
私の仕事の「状況メモ」を作りたいです。
このメモは、今後AIに文章を作らせるとき、一般論ではなく私の状況に合った答えを出させるために毎回貼るものです。
必要な情報を、私に一問ずつ質問して集めてください。
質問は8個以内。
集め終わったら、5〜8行の状況メモにまとめてください。195.「丁寧に」「自然に」では直らない
次の「見本」は、私が実際に書いて使った文章です。
これから作る文章は、この見本の文体・長さ・構成の癖に合わせてください。
まず、見本から読み取れる私の癖(文の長さ、語尾、挨拶の型、絵文字や記号の使い方)を一覧にしてください。
その一覧を、今後私が毎回貼れる「文体メモ」としてまとめてください。
ここから見本です。206.「全部やり直して」は、直っていた8割を壊す
次の文章の、指定した箇所だけを直してください。
指定箇所以外は、一字も変えないでください。
直す箇所と直し方:
(例:3段落目の金額の説明を、確認した正しい数字に差し替える)
(例:締めの文を、文体メモの語尾に合わせる)
ここから文章です。217.作ったAIに検品させない
あなたは検品担当です。この文章を作ったのはあなたではありません。
次の合格条件に照らして、この文章を検品してください。
条件ごとに「合格/不合格/判断できない」を付け、不合格の箇所は理由と直し方を示してください。
全体の印象ではなく、条件との照合だけで判定してください。
褒める必要はありません。
ここから合格条件と文章です。
合格条件:
文章:228.検品で最初に見る場所を決める
私がAIによく作らせる成果物について、検品で「最初に見るべき場所」を決めてください。
壊れやすい順に3つまで。
「事実の壊れ」「文脈の壊れ」「形の壊れ」のどれに当たるかも付けてください。
ここから成果物です。
よく作る成果物:
出す相手: